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[コラム]さすが、本職さん

西川神父

確か、昨年の秋、いつもの植木屋さんが、大きなトラックを持ってきて、ルルドの奥のケヤキの枝を、ごっそりと切って行かれました。周りにはルルドだけではなく、いろいろな木々が生えており、それらを傷つけないように刈って行くのが見事なので、用事の合間に、ちらりちらりと見ていました。

ちらりちらりと見ているだけでしたが、あれよあれよと言う間に、ケヤキは大きな幹を残して、丸坊主になりました。鬱蒼と茂っていたのが嘘みたいでした。そして、今年は新芽の時から初夏に至る頃まで、元どおりの緑に包まれたのです。以前のように伸びきったような樹ではなく、周りを気にしながら、太陽の光を分け合っている姿でした。まさに大きな散髪でした。

カテドラル構内には、年に何回か本職の植木屋さんが入ります。先週が植木屋さんの出番でした。やはり大きなトラックの登場でした。今回は、カテドラルとペトロの家に間の植木の剪定でした。特に、オリーブと松の木に手が入りました。三日ほどの仕事でした。朝晩、ちらりと見に行きました。そして、思わず言ってしまいました。「さすが、本職さん。」

伸びきった松は、空気が通るのも難しいほど茂っていました。もちろん、木の向こうは見えないし、空気もストップしているような感じでした。枝が覆いかぶさって、地面にまで日光が届いていなかったと思います。木の下に、どこから持ってきたのかわからないような御影石の手水鉢が置いてあるのですが、使うこともできませんでした。これからは、水を貯めて、手を洗ったりできるかもしれません。

さっぱりしたと言えば、オリーブの木です。何年ぶりでしょう。あまりにも伸びすぎて、木の陰に植えてあるサツキが枯れてしまっていました。伸びすぎた枝を刈ったことはあります。しかし、それはいたちごっこでした。刈った端から枝が伸びて、地面をふさいでしまっていました。それが植木屋さんの手にかかると、まるで長髪の子がスポーツ刈りになったようでした。庭に植えられているオリーブの木三本ともが綺麗に刈られていました。これで、枯れかかっていたサツキにも雨と太陽がそのまま注がれるでしょう。

草取りや笹刈りは私たちにでも簡単にできます。すでにあちこち、雑草が芽をだし、伸び始めています。やぶがらしやドクダミもこれから、どんどん伸びてきます。枝払いは、本職に任せておいて、雑草だけは、見たら抜いてください。抜いたら、そのまま足元に置いておいてください。木が伸びて太陽の光をふさいでしまうのも木々や花々にとって迷惑な話ですが、雑草に埋まってしまって、伸びる場所を失ってしまうのも大迷惑なことです。一人が十本抜くより、十人が二本ずつ抜く方が、花や木々にとってありがたいと思います。

さて、今度はいつ、植木屋さんが来るのでしょう。少しさっぱりしていただきたい樹が何本かあります。引っ越しした後でも、来た時は、庭を眺めたり、花を見たりしたいと思っています。 

 

西川哲彌 神父