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[コラム]大根の花

西川神父

一昨年、料理に使おうと思いながら、五分の一ほど残して置いたら、葉っぱのところから新しい茎が出て小さな葉っぱが育った大根を、庭の片隅に差し込んでみました。すると翌年、茎が育っては葉っぱをつけ、30センチくらいに伸びて花が咲きました。菜の花と同じような花です。やがて花が散り、葉っぱも枯れて、終わりになったと思っていました。しかし、その大根は終わっていなかったのです。

先月、枯れたはずの茎に、新しい芽が吹き出して、「どっこい、生きているぞー」と言わんばかりに伸び始め、今朝見たら、なんと5本に増えて50センチくらいまで伸ばして花を咲かせているのです。まだ咲き始めたばかりなので目立ちませんが、あと、1~2週間も経てば、満開になり、通る人の目を楽しませてくれることでしょう。

このところ、急に暖かくなって、桜の開花が宣言され始めています。香部屋の入り口に大きな桜の木があります。近々、桜が咲き始めるでしょう。その桜には敵いませんが、大根の花も、負けず劣らず、黄色い花を思いっきり咲かせるでしょう。菜の花と比べると、大根は茎が太く、花もしっかりしていて、力強さを見せてくれます。5本の茎が満開になり、桜が散っても、4月いっぱいは花を見せてくれます。世話をしているIさんが、草取りをしたり、水撒きをしたり、時々、肥料も施してくれるので、花壇が生き生きとしています。大根の花も、やがて枯れてしまうでしょうが、そのままにしておくと、やがて来年も、今年にように花を咲かせでしょう。素晴らしい「花の輪廻(りんね)」ですね。

同じ花壇の、聖堂よりの片隅に植えられたパンパース(西洋ススキ)も、しっかりと目を出しています。毎年その年の終わりに、枯葉が刈り取られ、丸坊主になりますが、年が明けて春が来ると、力強く芽を出して伸び始めます。もう既に15センチくらい伸びました。根っこはそのまま生きているんです。

このパンパースは、やがて2メートルくらい伸びて穂をつけます。東京カテドラルマリア大聖堂のシンボルです。

 

西川哲彌 神父