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[コラム]放蕩息子

三田助祭

[福音 ルカ 15:1〜3、11〜32]

放蕩息子のたとえ話には様々な解釈がありますが、今日は四旬節第4主日であることから、わたしたちが放蕩息子になって黙想し、回心するよう導かれています。私たちは神の相続人、しかもキリストと共同の相続人ですと、パウロが言っています。慈しみ深い神が楽園で、わたしたちをこの上なく愛して下さったにもかかわらず、わたしたちは悪魔の誘惑に負けて傲慢になります。「神みたいになろう」と思ってしまうのです。相続人であったにもかかわらず、神に反抗して天から追い出されました。

放蕩息子が遠くに行って財産を食いつぶしたように、私たちも神の恵みである環境を食いつぶしてしまいました。未来の世代の幸福を考えず、私たちが幸福であれば良いと考え、原子力発電所を作りました。その結果人類は近づいたら死を意味するメルトダウンの放射性残骸を10万年以上も抱えることになりました。テロリストが原子爆弾を持つのも時間の問題です。

御父は、地上に落ちた人間を救うためにイエスを送って下さいました。イエスは「悔い改めてわたしに従いなさい」とおっしゃっています。わたしたちは放蕩息子のように回心し、「私はあなたに対して罪を犯しました」と御父に赦しを願えるでしょうか。

この四旬節にわたしたちが個人的に犯した罪を反省し、神に赦して頂きましょう。毎日、丘の上から息子が帰って来るのを待っていて下さる御父がわたしたちを喜んで迎えて下さるように。

 

三田一郎 助祭