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[コラム]金持ちとラザロ

三田助祭

[福音ルカ 14:25-33]

わたしは夜明けに夢を見た。遠くに天国が見えた。そこにはイラクの戦場で死んで白骨になるまでほっておかれた子供たちや、コンゴの道端で死んだ子供たちが、白い服を着て、天使のようにきれいになって、神の玉座の下に座って賛美していた。

わたしは喉がものすごく乾いている。暑い。周りにはわたしが親しくしていた大勢の友だちもいた。地上のパーティーなどで一緒に飲んで食って楽しく過ごした友達もわたしの周りにいた。わたしたちは日本と言う塀で囲まれた国に住んで贅沢な生活をしていた。イラクやコンゴ、塀の外側の貧しい人たちは違う世界の人たちで、わたしたちはどうせ何も出来ないと、見過ごしていた貧しい人たちが天の国にいた。

神は、わたしたちにさかんに聖霊を送ってくださった。聖霊はいろいろ教えて下さったが、わたしたちは、わたしたちが聞きたいことだけ聞いた。教会に行き、祈り、聖書を読んだが、わたしたちの生活をおびただしく変化するような教えには耳をふさいだ。

わたしたちは決して金持ちだと思っていない。でも、わたしたちは諸国の貧しい人たちの年収の何倍かを財布に入れている。わたしたちの貯金はいくら少ないと思っていても使い方によっては数多くの貧民を救助することができる。日本人は金持ちである。

「富みは不正でまみれているが、富みを持っている者は必要とする者に与えなさい。」と先週の福音で教わった。

三田一郎 助祭