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せきぐち – 2012年3-4月号

教会の社会化

教会運営委員長 阿部泰久

使徒信条

教会運営委員長 阿部泰久昨年は東日本大震災という未曽有の国難に接した。今から17年前の阪神淡路大震災直後、被災した神戸の鷹取教会の神田裕神父様が関口で講演された内容が思いだされる。「地域の人たちが互いに名前を呼び合って救援活動しているのに、教会は何も出来なかった。教会がそれまで、全く地域社会と無縁の中で歩んできたためである。教会が福音宣教するためには、地域に交わっていなければ福音宣教はできない。教会が福音宣教される側であるし、社会化して初めて私たちは、外に向かって福音宣教できる。『福音宣教は町づくり』だと思う。(中略)教会は会員制のクラブになってサロン化してはいけないと思う。教会は出ていくところ、信者一人ひとりが教会になって地域社会のなかで一緒に町づくりをする。これが福音宣教ではないかと思う。これが震災後、教会に住み、地域の人々、外国の人々と関わった私の純粋な気持ちです。」

これは多くの犠牲者を出した震災の中から得られた貴重な体験の話だと思います。教会の福音宣教が叫ばれて久しい。信者の数を増やすことのみが大切とは思わないが、やはり教会が伸びてほしい。そのためには私たち自身が、地域の人々と同じ目線にならなければならないと思います。パウロも「わたしは誰に対しても自由な身ですが、すべての人の奴隷となりました。できるだけ多くの人を得るためです。ユダヤ人に対してはユダヤ人のようになりました。ユダヤ人を得るためです。(中略)すべての人に対してすべてのものになりました。」(コリントの信徒への手紙1・9章)と記しています。

おらが教会の檀家主義は捨てましょう。私も洗礼を受けて41年になりますが、神様はそんなことはどうでもいいのです。先の者が後になり、後の者が先になるのです。「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの父の御心を行う者だけが入るのである」とのイエスの言葉を深く心に受けとめて、外に向かって関わっていただきたいと願っています。

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