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せきぐち – 2012年7月号

佐藤初女さん講演会 「食は心とからだを育む」

青森県岩木山の麓の「森のイスキア」を拠点として、苦しむ人、方向を見失った人、助けを求めて訪れるすべての人を受け入れ、心をこめた料理でもてなしていらっしゃる佐藤初女さんを6月17日(日)関口教会にお招きして、お話を伺いました。たくさんの示唆をいただいた講話の中から心に残ることばの数々を記します。

森のイスキアでのささやかな活動

弘前のことばであたたかく語りかける佐藤初女さんささやかな活動ってどんな活動ですか?とよく聞かれますが、そのとき私はちょっととまどったりします。形にもなっていないし、決まりもない。ただ、自然の中に身を置いている感じがするので、どのように説明したらわかっていただけるだろうかと思うので、ちょっと躊躇するのです。でもなかなか分かるようには説明できないので、食べる事を大事にしていますと答えています。

食べることは大切

私たちは食べないと生きていけません。食べさせてもらって生きていますから、命を食材からいただいていることになります。食材もまた命です。そのようなことを基本的に考えて、毎日の生活を大事にしているつもりです。出会うひとりひとりを大切にしていく。また、小さいと思われることを大切にしていくとその小さいことがやがて大きなことに発展していきます。

話をよく聞き、答えは出さない

1時間~2時間のお話を伺ったとしても、その人の気持ちはすべて話せないと思います。私は答えを出さずにゆっくりと全部受け止めるようにして聞いています。話す人が、理解してもらったという気持ちになると信頼感が出てくるので、どんどん話をしてくれるようになります。私からは答えは出さないのですが、自分から答えを出した場合は納得しているので、それを自らすぐに実践に移すことができます。

食は身体と心をはぐくむ

佐藤初女さんの著書私たちは、食べることによって、生かされています。食材を目の前にした時に、この野菜や魚が一番生かされるのはどのような方法かを考えます。ただ一概に、煮る、焼くということで済ませるのではなく、これはどのようにしたら生かされるだろうかと考えるのです。生かされた時においしくなります。おいしく感じるときには生きる力が出てきます。とにかくおいしく作るように考えると、そこに心が入ります。心が入ると時間もかかるので、一つ一つをていねいに作ります。私たちは何気なく食べたり作ったりしていると、時間とともにそれが流されていきますが、そこからは何も出てきません。時間が毎日刻まれていきますがそのひとつひとつを大切にしていくと何かが変わってきます。

素直に受け入れるとよい結果につながる

「信仰の原点は素直さだ」とある本に書いてありました。「そうですね」というと心がよいほうに導かれるわけですから、素直が原点というのは本当だなと思います。私はできないからと切ってしまわず、あたためて時を待つようにして、ゆっくりとよいほうになびいていくと自然と変わっていきます。

奉仕の心

関口教会内外から大勢の皆様が集いました今から50年前にカナダから赴任した神父様が、「奉仕のない人生は意味がない。奉仕には、犠牲がともなう。犠牲が伴わないことはまことの奉仕ではない。」と語っていらっしゃいました。本当の奉仕は、見返りを求めない、結果を求めないこと。こんなことばで表してみました「通り過ぎるときにちょっと道端において、振り向きもしないで…」

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