HOME > お知らせ > せきぐち > せきぐち – 2012年10月号

せきぐち – 2012年10月号

「信仰年」を迎えるにあたって

岡田大司教9月2日(日)10時のミサ後にマリア会主催で岡田大司教様の着座記念の茶話会が開催されました。中会議室に集まった、100名を越える皆様に、岡田大司教様がお話された内容は、10月11日からはじまる信仰年を迎えるにあたってのよい示唆となりましたので概要をお伝えします。

「信仰年」の開催

教皇様は、第二バチカン公会議開幕50周年、『カトリック教会のカテキズム』発布20周年の今年10月11日から来年の11月24日(王であるキリストの祭日)までを「信仰年」にすると宣言なさいました。今まで、「パウロ年」や「司祭年」などの特別な年が定められましたが、10月11日からの約1年間は「信仰年」ということですので、「信仰年」について日々、確信を深め、東京教区の皆様が「信仰年」をよりよく過ごすことができるよう、祈るとともに教会で話す機会にお伝えしています。

自身の信仰を振り返る

「信仰年」ということから、わたくしも50年前に戻って、なぜカトリック信者になったのかを思い出しています。信仰についてはもう皆様に教えるだけという気持ちでいたのですが、本当に自分が信じてきたものはどういう信仰だったのだろうかとまた、新たな気持ちで考えています。信じていることは確かですが、信じるということはいかに大変なことかということも伴います。皆様も「信仰年」を迎えるにあたって、自分はどうして信じることができたのか、何を信じているのか、誰を信じているのだろうかということを考察することは、イエス・キリストは誰だろうか、イエス・キリストは自分にとってどなたですか? ということを確かめるために、非常によい機会となると思います。日々、いろいろなことでお忙しいと思いますが、是非、教皇様の呼びかけに従って、ご自身の信仰を確かめていただきたいと思います。

信仰を見つめなおすために…

信仰を見つめなおすためには、いろいろな方法がありますが、ミサに参加し、説教を聞いて、自身に問うことは大変重要なことと思います。キリスト教の教えは、聖霊の働きを言います。聖霊がいつでもどこでも働いてくださって、イエス・キリストのみことば、生涯の意味を悟らせてくださいます。聖霊が働くのはその人、または共同体がどれだけ祈っているかによるでしょう。ミサ全体の雰囲気や内容にもよりますが、イエス様は「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」(マタイ7・7)とおっしゃいましたので、あなたのことを深く知ることができますようにとご一緒に祈りたいと思います。

わたくしは、教皇様のおことばを伝える役目をもっていますので、何が重要かを説教の中で東京教区の皆様にその教会に宛てたメッセージも含めてお伝えしています。お話した内容を受け取ってもらえると、励みになり、喜びにもなって、また来週がんばろうという気持ちになります。聖書の中で、「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲まなければ、永遠のいのちはない」という箇所やパンを増やす奇跡の話、天から降ってきたマンナで、出エジプトの人達を養う話、アブラハムが息子のイサクを神のことばにしたがって燔祭としてささげようという話があります。これらは、皆、現在、わたくしたちがイエス・キリストの記念として行うミサでささげるパンとぶどう酒の形でささげるご聖体と、ご聖体としていけにえになるイエス・キリストをあらかじめ指し示していると考えられます。聖書の中の話を聞いただけではなかなか理解できないこともあるでしょうが、カトリック教会の確立した教えをよく学び、信じて、イエス様の後についていくことが、わたしたちの生き方だと思います。

「信仰年」にあたって、新約聖書のみならず、イエス・キリストの前表としての旧約聖書も深く通読すること、『カトリック教会のカテキズム』を通して、カトリック教会の二千年の歴史を勉強することをお勧めします。「信仰年」を通して、ご自身の信仰を見つめなおすよい機会になりますように。

1頁 2頁 3頁 4頁