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せきぐち – 2016年3-4月号

復活祭の祝いを共に

主任司祭 山本量太郎

 

なぜ違う日に

御茶の水にあるニコライ堂(正教会)の復活祭は今年も遅い。我々が3月27日なのに対して、何と5月1日である。実に1か月以上もズレがあるのだ。

先月、フランシスコ教皇とロシア正教会キリル総主教との歴史的会見がようやく実現したが、私はそのニュースに接したとき、東方の教会(正教会)と西方の教会(カトリックやプロテスタント)が同じ日に復活祭を祝う日がぜひ来てほしい、もしそれが2054年までに実現したら何と素晴らしいことか、そう思った。

なぜ2054年なのか。それは1054年からちょうど1000年だからだ。東方の正教会と西方のカトリック教会は1054年、相互に破門し合い、決定的に分裂してしまった。それが思いがけなく1964年、パウロ6世教皇と正教会コンスタンチノープル総主教アテナゴラスの歴史的な会談が行われ、続いて「共同宣言」が発表され、相互破門状態は900年以上たってようやく解消されたのであった。だが、その後、めざましい進展があったようにはみえない。

 

大きな節目に

分裂から1000年目となる2054年までに、東西の教会が一致に向けて具体的に何ができるか、が問われている。あと38年しかない。長いようで短い。

1517年ルターによる宗教改革の始まりから500年目の2017年は、もう来年のこととなってしまった。カトリックとプロテスタントの間で画期的なことが起こるのだろうか。大きなことは期待できそうもない。

21世紀は、カトリックとプロテスタントの分裂から500年、東西の教会の大分裂から1000年を迎える世紀として「一致の世紀」でなければならないのだが、あっと言う間にもう15年の歳月が経ってしまった。

 

日付の問題

復活祭の日付は、キリスト教2000年の歴史にとって大きな問題であり続けている。古代の論争を経て、4世紀のニケア公会議でようやく統一された。それが有名な「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」である。東方の教会も西方の教会もこの同じ原則に従っている。それなのに日付にズレが生じてしまうのは、算出に用いている暦が違うからだ。

東方の教会が古代から伝統的なユリウス暦を今なお用いているのに対して、西方の教会は、カトリック教会が16世紀に考案したグレゴリオ暦(ユリウス暦を改良したもの)を採用している。もちろん、正確さにおいては断然グレゴリオ暦である。なにしろ、天文現象とユリウス暦とは16世紀の時点で既に10日、21世紀となった現在では実に13日のズレがあるのだから。これに対してグレゴリオ暦はあと1000年経っても1日のズレも生じない正確さを誇っている。しかし、復活祭の日付が3月22日から4月25日の間で毎年大きく移動すること自体が難点と言えるのではないだろうか。むしろ、思い切って復活祭を毎年4月の第2日曜日、あるいは第3日曜日に固定するというような方向性こそが望ましいのではないだろうか。

キリスト教の最も重要な祝日である復活祭の日付が全教会で統一されたなら、それこそキリスト教一致への大きな具体的成果の一つであることは間違いない。

 

終わりに

私にとって本年3月27日の復活祭のミサが関口教会における最後のミサとなる。全教会の一致を願い、関口教会の皆さんへの6年間の感謝を込めてささげたい。

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