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せきぐち – 2016年7月号

福音の喜び―思ってもいない喜び

助任司祭 古郡忠夫

ただいま。

関口教会に戻ってきたことを本当に嬉しく思っています。母なる教会に戻ってきた、そういう気持ちでおります。関口教会は、神学生になった最初の年の夏休み、冬休み、春休みと二年目の一年間を過ごさせていただきました。丁度、司祭館のお部屋も、そのときわたしが使っていたお部屋をいただきました。とても懐かしい思いで、六月から過ごしています。

関口教会には、いい思い出しかありません。皆さんに本当に優しくしていただいて、神学生としての出発点をこの教会で過ごすことができてよかったと心から思っていますし、むしろこの教会で育てられたからこそ、今わたしは司祭として存在している、そういう風に感じています。神学生のとき、たらちゃんというあだ名で呼ばれていたわたしは、神学生としての関口教会の最後の日に、教会学校の皆さんから「たらちゃんといつも一緒」という歌をプレゼントされました。「神様といつも一緒」という子どもの聖歌の替え歌です。わたしたちは信仰で結ばれている、いつも一緒だよ、これからもお互いに祈り合おう、そういう思いを込めて、「たらちゃんといつも一緒」を歌ってくれた子どもたちが、今では教会学校のリーダーです。

そういう関口教会でまた過ごせると思うと、本当に嬉しい気持ちです。でも同時に、きっとあのときとは違うだろうな、そういう風にも思っています。わたしは、神学生の一、二年目を関口教会で過ごした後、三年目の夏、冬、春休みは、成城教会に行きました。そのときの成城教会もいい思い出がいっぱいで、わたしは司祭になって最初の任地が成城教会でしたから、叙階式の当日、任地が発表されると、またあのときの皆さんと一緒に活動できると大喜びで成城教会に行ったのです。成城教会は、わたしが神学生で滞在しているときに、中高生が何人か毎朝ミサに来ていました。毎朝、ともに祈り、笑って話して、ときにはご飯を食べて、そして、一緒に一所懸命に教会で活動していたのです。ですから、少し成長したその子たちと、また一緒に活動できるのを本当に楽しみにしていました。でも、実際に成城教会での司祭としての生活が始まってみると、以前一緒に活動していた子たちの中で、中心的な子は就職などをきっかけに、全然教会に来なくなっていたのです。わたしにとって、それはやっぱり寂しい出来事でした。

でも、その寂しさから始まった成城教会での三年間でしたけれど、神様は、予測もつかない良いものを三年間の間にたくさんたくさんくださいました。新しい出会い、それから、自分が神様に使ってもらえるという体験、人が救われていくプロセスを見るという恵み、本当にたくさんの良いものを、それも自分で思ってもいなかった良いものをいただいた、それが成城教会での三年間でした。

聖書を開けばそこに、イエスとの思いがけない出会いによって救われていった、多くの人たちの喜びがこだましています。きっと、わたしが計画した通りには全然ならないのでしょう。でも神様は、わたしが考えていたものをはるかに超える恵みを与え、この場所でわたしは思いがけない喜びと何度も出会えるのです。今このように思えているのは、成城教会のおかげ、成城教会の三年間のおかげです。神様への信頼を深めさせていただいた成城教会に感謝しながら、これからは、関口教会で毎日わくわくしながら過ごします。

ただいま。どうぞまたよろしくお願いいたします。

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