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せきぐち – 2016年8-9月号

ディリの会報告 

浦善孝神父様をお迎えして、東ティモールの現状を聞きました

6月5日(日)10時のミサ後、東ティモールで活動なさっている浦神父様の報告会が開催されました。インドネシア(以前はポルトガルの植民地)から独立した東ティモールの歴史、文化、生活、そして関口教会も教育支援をしている聖イグナチオ学院の教育現状について映像を交えつつ話を伺いました。

東ティモールは、インドネシアから独立してまだ13年しかたっておらず、人口120万人のうち41%が15歳未満、50%が20歳代という大変若い国です。人口の98%はカトリック信者です。独立のための戦乱によって校舎は破壊され、教育環境が整っていないとの事です。親世代の識字率は低く、自分の名前しか書けないので、学校の申込書は子供に書いてもらう、教科書は高価で全員には支給されず、学年によっては1クラスに5冊しか教科書がなく、教科書を貸し出すしか方法がない、さらには教師しか教科書を持っていないのが現状です。上級生が下級生の学習の指導をしています。教師より厳しい指導をするので、その成果が昨今実を結びつつあり、教える人さえいれば、勉強ができるようになる事を証明しています。

浦神父様が東ティモールに行くきっかけとなったのは、宗教の授業を担当していた時に、ある学生から、神父様は宗教を教えているけれども、それを生きてはいないと言われたことだそうです。今では、現地のテトゥン語を話し、村人の生活に溶け込んで、生徒たちに慕われているそうです。やはり生活を共にしない事には、分からない事が多々あると実感しているとのことです。 

東ティモールで、「貧富の隔たりなく、学びたいすべての子供たちに、良い教育を提供できるきちんとした学校」のパイロット・スクールを創ることを目指されています。今回、お話を伺ったことは、教育とは何か、他者と共に生きる事とは何かを再認識するいい機会になりました。これからも皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。現地の詳しい情報については、浦神父様のブログ「ワニ通信」をご覧下さい。

(ディリの会  服部栄子)

 

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