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せきぐち – 2017年1-2月号

山谷の昔と今

サル・テッレ会 鈴木修一

凍てつく寒さ、冬の夜。眠りについたまま、目覚めることのない人がいました。それは、この国の路上で起きたことでした。(山友会パンフレットから)

毎年暮れに恒例となっています山谷・山友会への多くのご支援、ご協力ありがとうございます。長年にわたり続けてこられたのも皆さまのおかげと感謝申し上げます。

私が初めて山谷に行ったのが30年近く前、友人に誘われて菊池牧師という方がやっておられた「まりや食堂」というところでした。そこでは日雇い労働者やホームレスの方に安く食事やお弁当を提供したり、ホームレスの路上生活者のために夜回りと食事の配給、防寒衣類を配っていました。そこで私は先輩ボランティアについて少しの間でしたが回ったことがありました。初めての体験でしたので、夜、路上で公園の樹木の間で、家と家の隙間で寝ている人に声をかけて健康状態や、今、欲しいものは? と聞いて食事と衣類を配るのですが、最初は怖さが先立って声もかけられず、先輩ボランティアに怒られたりと随分迷惑をかけたのを思い出します。でも、オジサンたちは見かけによらず実際話してみると言葉は乱暴ですが、声をかけてくれた、見ていてくれる、それに食事のせいかもしれませんが、率直に話をしてくれます。

この様に当時は、山谷というと皆さんが思い浮かべるイメージそのままの、昼間から路上や公園などで酒盛りをしていたり、毛布にくるまって寝ている姿や集団で暖をとっている姿をあちらこちらで見かけたものでした。その頃に比べると昨今は時々メディアでも報じられていますが、簡易宿泊所が改装されて外国人のバックパッカーの宿泊施設になったり、街も小ぎれいになってあのオジサン達もだんだん見かけなくなりました。しかし、それは表面的に見えなくなっただけで、私もそうですが、当時のオジサン達も齢を重ね、今の日本の縮図である高齢化社会と格差社会の波が一番の弱者である彼らのところに来ているのであって、問題がむしろ内在化している様に思えてなりません。前に山谷地区の中にある「きぼうのいえ」というところに見学に行ったことがありました。ここは末期がんなどを抱え、身寄りのない人、高齢の生活困窮者達を看取るための在宅ホスピスケアで、コルカタのマザーテレサの「死を待つ人の家」をモデルにしたと言われる施設です。山田洋次監督作の映画「おとうと」の舞台にもなったところです。ここの理事長である山本雅基という方は、私財もなげうって施設を作った人ですが、大変ユニークな人で女房にも出て行かれてしまったと笑いながら話し、案内していただきました。最後に小さな礼拝堂に入ったのですが、そこには行き場のないお骨箱が20体近く置かれていました。その光景は今もって忘れることができません。これまでに150人あまりを看取ったそうです。

 もう山谷の問題は終わったという人もいますが、どんなに時代が移り変わっても弱い立場の人がいます。私たちは、キリスト者として、少しでも共に歩んで行きたいと思っています。これからもご協力よろしくお願いいたします。

尚、エントランスホール入り口ドア横に山友会のパンフレットがおいてありますので、お手に取っていただければ幸いです。

 

 

ディリの会からのお礼

ディリの会 服部栄子

昨年は、東ティモールの子供達への教育支援にご協力いただき、ありがとうございました。献金状況は次の通りです。6月5日、浦善孝神父様の報告会の献金、145,088円、11月20日のガレージセール、献金154,533円、売上41,430円、合計341,051円となりました。10名の子供の一年間の教育費を支援することができます。感謝申し上げます。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

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