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[コラム]天国の鍵

三田助祭マタイ16:13−20

わたしは20年ぐらい前に聞いた説教の、中身は覚えていませんが、その中の笑い話は覚えています。

仲の良い老夫婦がいました。妻が先に亡くなり、天国に入る列にいました。ペトロが天国の鍵をもち、列にいる人々をテストしています。ペトロの質問は「『ラブ』のスペルを言いなさい。」でした。妻は「LOVE」と言って天国に入りました。しばらくして夫も亡くなりました。夫が天国に入る長い列の中で待っていたとき、ペトロはイエスに呼ばれます。ペトロは妻に鍵を渡して、「テストして人々を天国に入れなさい」と頼みます。夫は妻からテストされ、永遠の命を共に過ごせると大喜びでした。妻は夫を見るなり、「『チェコスロバキア』のスペルを言いなさい」と言いました。

わたしなりにこの話の意味を考えてみました。

教会の教えでは、人は死後すぐ、私審判を受けます。そこで、その人が天国に行くか決まります。生涯神を愛し、隣人を愛していた人々は天国に招待されるでしょう。しかし誰でも天国に行く前に清めが必要です。この列こそ煉獄です。長い列の先には天国の門が見えます。人々は列の中で神の愛を強く感じ、心は早く神のもとに行きたくて待ちきれない苦しみで一杯です。

ちょうどその時ペトロが帰って来て夫が困っているのを見ました。ペトロは妻に「煉獄で清められた人は、チェコスロバキア『CZECHOSLOVAKIA』を知らなくても、『LOVE』を知っているのだよ。」と言いました。

イエスの愛は人間の愛より深いのです。

 

三田一郎 助祭